ニンニクは「臭い」がなければ高い健康効果が受け取れない理由…専門家に聞いた

公開日: 更新日:

心臓病がん予防効果の研究報告も

 ニンニクの臭い成分であるアリシンの働きのうち、注目されているのが心臓血管疾患を予防する機能の研究だ。

「アリシンなどの硫黄化合物には、血行を促進して血液をサラサラに保ち、血液を固まりにくくする作用があります。動脈硬化や血栓がつくられるのを防ぐ可能性があるのです。また、血管の拡張にも関わっているため、血圧を下げる効果があることも報告されています。ほかにも、悪玉(LDL)コレステロールの酸化を抑制し、動脈硬化の一因になる動脈の内側に蓄積するプラークを減らす研究もあります。動脈の石灰化促進の抑制や血管内皮機能の改善も認められていて、これらの作用が相まって、心筋梗塞のリスク軽減につながると考えられています」

 アリシンが変化したDADSやDATSなどのスルフィドには、抗がん作用があることが知られている。

 アメリカ国立がん研究所では、がん予防に有効とされる野菜類の効果研究が行われ、「デザイナーフーズピラミッド」というランクが発表されている。研究された40種類の野菜の中で、ニンニクは唯一の“頂点”に位置づけられている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動