トラブルを防ぐためにあらためて「薬の適切な処方」を見直したい
薬物治療における最大のトラブルは「薬害」です。薬害が起こった際、薬を処方する医療者側の問題が大きいのはたしかですが、患者さん側にも一定の責任が存在します。仮にトラブルが起こっても、医療者側に100%責任があるとは認められないケースがほとんどです。それをしっかり理解しておくべきです。
一般的に多剤処方する医師は、新しい薬をそのまま追加しがちですが、本当はそれまで使っていた薬を削ったうえで変更するべきなのです。患者さん側も安易に自分の希望で薬を処方してもらうことは避けましょう。
あらためて適切な薬の処方を見直すことが、自身の健康を守り、医療費の無駄を減らすことにつながります。
■本コラム書籍化第2弾「若さは心臓から築く」(講談社ビーシー)発売中