年末年始の帰省時に老親と一緒にやっておきたい「4つの認知機能低下対策」
その際、親御さんが話している内容を遮るのはNGです。なぜなら「昔を思い出す」に加え、それを「語る」ことも重要。親子間でありがちなのが、「その話は前に聞いた」「それは◎◎◎の時の話で、いま話しているのは◆◆◆の時のこと。間違えてるよ」などとつっこみ、親御さんが気持ちよく話しているのを遮るパターンです。「そんなことあったっけ?」という疑問は、心の中にだけとどめておきましょう。
■歌を歌う
家族が集まってのカラオケ大会なんて、盛り上がりますし、認知機能低下対策にもお勧めですよ。私が認知症になる前の人を対象に開いている「健脳カフェ」でも、カラオケを取り入れています。
声を出して歌うことは、心肺機能を改善し、ストレス軽減につながります。首から上喉や口回り、お腹などの筋肉も使いますし、思っているよりもカロリーの消費量が高い。脳への刺激もかなりのものです。
認知機能低下対策という点に重きを置くなら、昔の歌の方がいいですね。歌いながら当時を思い出すことができ、それが脳の活性化によりつながります。「昭和歌謡縛り」「演歌縛り」「童謡縛り」なんてするのはどうでしょう。