青島周一
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青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

趣味を持つことは認知症の予防に効果的? 日本人対象の研究報告

公開日: 更新日:

 趣味を持つことは、生活に「生きがい」をもたらし、健康状態に良い影響を与える可能性があります。実際、「生きがい」を感じている人では、そうでない人に比べて、死亡リスクが低いことを報告した研究もあります。

 趣味を持つことはまた、習慣的に体を動かしたり、物事に対する考えを深めるなど、活動性が高まることによって脳に良い刺激が与えられ、認知機能の低下を防ぐことができるかもしれません。そのような中、趣味の充実と認知症の関連性を検討した研究論文が、日本疫学会誌の電子版に2022年5月14日付で掲載されました。

 この研究では認知機能に異常がない日本人2万2377人が対象となりました。趣味が充実している人は、もともと健康状態が良好で、認知症のリスクが低い人だと考えられます。そのため、この研究では40~69歳における趣味の充実度(「趣味がない」「趣味がある」「趣味が多い」)を調査し、認知症との関連性について、中央値で11年にわたる長期の追跡調査をしています。なお、結果に影響を与え得る年齢、性別、喫煙状況、身体活動量などの因子について、統計的に補正を行い解析されました。

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