年末年始の帰省時に老親と一緒にやっておきたい「4つの認知機能低下対策」
ちなみに、カラオケを練習することで認知機能と嚥下機能障害が改善されたという研究結果も報告されています。
■運動しながら体を動かす
認知症の予防策として近年注目を集めているのが「デュアルタスク(二重課題)」です。2つのことを同時に行う「ながら動作」のことで、運動機能と思考機能をつかさどる前頭葉を刺激することがわかっています。
体操をしながら計算やしりとりをしたり、散歩しながら歌を歌ったりいろんな方法があります。「健脳カフェ」で行っているのは、フィットネスジムの「ルネサンス」が脳神経外科医のアドバイスをもとに開発したプログラム「シナプソロジー」です。難易度が結構高いものもあり、若い人でもやっているうちに頭がこんがらがってきて、でもだからこそ、「しまった!」「間違えた!」という声が飛び交い笑いが絶えない。
こういったデュアルタスクこそ、楽しんでやりたい。遠く離れた場所から電話で「運動しながら体を動かすといいらしいよ」と言うのではなく、帰省時に親御さんと一緒にやってみる。その面白さに目覚めてもらえれば、こっちのもの。あとはオンラインなどを使って、平時に戻った後も、時々一緒にやるといいでしょう。