「水虫喘息」は冬場でも気が抜けない 高齢者の介護現場での症例も
日本の水虫患者数は2500万人いるといわれる。
爪白癬は高齢になるほど増える傾向にあり、米国では60歳以上の4割は爪白癬だといわれている。
「日本における白癬の原因糸状菌の大部分はトリコフィトンです。トリコフィトンはアレルギー性鼻炎、慢性じんましんといったアレルギー性疾患との関係が昔から指摘されています。ところが、それが世間的にはあまり認識されていません」
その理由のひとつは、一般的なアレルギー検査ではわからないからだ。
「たとえば、MAST36アレルゲン検査は少量の血液で一度に36種類のアレルギーの原因物質について、自分がアレルギー反応を示すかどうかを調べられます。また、MAST48mixテストは一度に48種類のアレルギー反応を調べることができます。しかし、これらの検査にはトリコフィトン特異的IgE抗体が含まれていないのです」
そのため、白癬アレルギーがあるか否かを調べるにはトリコフィトン特異的IgE抗体検査をする必要がある。