「水虫喘息」は冬場でも気が抜けない 高齢者の介護現場での症例も

公開日: 更新日:

 実際、米国の喘息管理ガイドラインでは、ハウスダスト、花粉などと並んで真菌の管理が重要とされている。水虫の原因となる白癬菌は真菌の一種で、白癬菌が原因で喘息が重症化したケースが報告されている。

「そもそも喘息の患者さんの気道は敏感で、塞がりやすいよう変化していて、アレルギー発作が起こると一気に気道が狭くなって重症化してしまうのです」

■爪白癬は高齢になるほど増える

 非アレルギー性喘息として治療を受けていた30代の看護師は、出勤状況から、老人介護施設で白癬患者のおむつ交換や入浴補助をした日の夜に限って喘息症状がひどくなることが判明。マスクを着用したり、総合病院の手術室へ転職することによって喘息症状が出なくなった、との症例報告もある。この看護師には白癬菌はなかった。

「白癬菌は日本を代表する表在性皮膚真菌症で、頭部白癬、体部白癬、股部白癬、足白癬、爪白癬に大別されます。このうち足白癬と爪白癬の有病率は30%を超えると推計されており、白癬菌の感染といえば水虫がイメージされているのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情