水虫悪化を防ぐ!専門家が教える「知っておくべき7つのポイント」
【かゆくなくても水虫】
「テレビCMなどでは、いかにもかゆいような感じですが、あれは間違いです」(埼玉医大皮膚科・常深祐一郎教授)
足の水虫菌(白癬菌)は、宿主(人間)の免疫に察知されないよう角質層にひっそりとすみ着いている。だからほとんど症状がない。
「水虫じゃないと思っている人の中にも、単に気づいていないだけという人がかなりいるはずです。そういう人も水虫菌をばらまいています」(常深教授)
【見た目でわからない】
足の指の間の皮膚がじゅくじゅくしている、皮が剥ける、皮膚がふやけて白くなる、水膨れが足の裏にできる、かかとがカサカサする……。典型的な水虫の症状だが、水虫をよく診ている皮膚科医でも、見た目だけで水虫かどうかは診断できないという。
「水虫の症状とそっくりな皮膚疾患はいくつもあります。顕微鏡検査をせずに水虫という診断をするのは皮膚科医でもかなり難しく、ほぼあてずっぽうに近い。一般の人が見た目で水虫だと判断し薬局で水虫の治療薬を買うのは、外れていることも少なくない」(常深教授)