中川恵一
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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

秋野暢子さんがブログで吐露…抗がん剤後遺症の痺れ対策に生活の工夫を

公開日: 更新日:

 薬の種類によっては口やのどの痺れにより、まれに「のどが締めつけられる」「息苦しい」ということも。また、冷感刺激で症状が誘発されることもあり、冷たい水を飲んだり、冷たいものにふれたりして口やのど、手などが痺れることもあります。

 痺れの緩和にビタミンB12が処方されることもありますが、あまり期待できません。秋野さんのブログにあるように、改善されるのを待つのが現実です。

 しかし、日常生活を送る上で、手足の痺れは大きな障害ですから、生活の工夫が欠かせません。足が痺れて力が入らないと転倒リスクが高まるため、階段の上り下りでは手すりを使い、なるべくエレベーターやエスカレーターを利用するのが無難です。

 小さい靴は痺れを助長します。軟らかい素材で適切なサイズを選ぶことです。

 ハイヒールは、足先に体重がかかって転倒しやすいので、避けることをお勧めします。

 痺れが強いと、感覚が鈍くなり、ケガに気づきにくい。アウトドア作業では、手袋がケガ予防になります。

 前述したように冷感刺激はよくないので、冷たいものは持ち手のあるマグカップなどに移して飲むとよいでしょう。冷えは痺れの悪化要因。入浴やカイロなどで冷え予防が大切です。

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