65歳未満で発症する若年性認知症になったら仕事は続けるべきか

公開日: 更新日:

 家族も同じです。患者さんが電車に乗って通勤する場合、駅までの道が時々分からなくなってしまうのであれば駅までの送迎が必要ですが、一人でも大丈夫なら過度に手伝わず、自立心を保たせることが大切です。

 会社での異動が難しく職場に居続けることができない場合、近くの「就労継続支援事業所」を頼るのもおすすめです。また、認知症の進行によって仕事の継続が難しい場合は、地域のボランティア活動に参加するといいでしょう。若年性認知症と診断されても、社会的つながりを絶たないことが重要です。

▽塚本浩(つかもと・ひろし) 帝京大学医学部神経内科研修医、同大学医学部神経内科助教、ローマ聖心カトリック大学(Università Cattolica del Sacro Cuore' Roma)留学などを経て、帝京大学医学部神経内科・医学教育センター助教、同大学医療技術学部臨床検査学科准教授。東京医科大学茨城医療センター脳神経内科臨床准教授。現在は、けんせいクリニック院長、筑波大学付属病院臨床教授(病院)を務める。著書に「老化をとめる脳習慣」。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末