「2つのことを同時にこなせない」が脳の老化を加速する?
その結果、通常の歩行テストにおいては、年齢と歩行速度に明確な関連性は認められませんでした。しかし、二重課題下の歩行テストにおいては、54歳を境に年齢が上がるにつれて二重課題の実行能力が低下していました。
さらに、54歳を越えると二重課題の実行能力の低下と認知機能の低下にも関連性を認めました。
論文著者らは「二重課題下での歩行能力は、60歳前後で衰え始め、この能力低下が高齢者における認知機能の個人差と関連している可能性がある」と結論しています。