冬の「脳梗塞」の前兆と予防法 気が付かないと命取り…TIA発症が前触れに

公開日: 更新日:

 脳梗塞は恐ろしい病気だ。突然発症して、命を奪うか、運よく生き延びても体の自由を奪う。リハビリに励んでも後遺症に苦しむ人は多い。脱水から血液が固まりやすい夏場に多いといわれるが、国立循環器病研究センターの調査によると、75歳超、中等症~重症者、心原性脳塞栓症の患者に限ると冬の割合が多くなる。

 ◇  ◇  ◇

 冬は心房細動(不整脈)が起きやすく、心臓でできた血栓は大きく高齢者には重大な結果を招くからだ。しかし、脳梗塞は注意していればその前兆を知ることができる。相武台脳神経外科(神奈川県相模原市)の加藤貴弘院長に話を聞いた。

「一般的に脳梗塞の前兆とされるのは『一過性脳虚血発作(TIA)』です。一時的に脳が虚血状態になり、通常は24時間以内に症状が消える病態をいいます。体の片側の脱力や麻痺といった『体の片側がうまく動かせない』という状況、あるいはろれつが回らない、言葉が出てこない・理解できないといった『思うように話せない』という状況、視野が欠ける、一過性に片側の目が見えなくなるといった『見え方がおかしい』状況などの症状が現れます」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ