梅毒急増のなぜ(2)症状の消滅を治ったと勘違いして感染拡大

公開日: 更新日:

 梅毒は別名「偽装の達人」と言われ、さまざまな症状が現れる。症状はしばらくして消失することもあり、梅毒の症状とは気づかず見過ごしている場合が少なくない。

「たとえば、バラ疹をじんましんやアレルギー性皮膚炎と勘違いしたり、症状が自然消滅したから治ったと勘違いするケースも多い。梅毒の疑いがあれば血液検査が必要です」(尾上院長)

 実際、国立感染症研究所の「日本の梅毒症例の動向について(2024年1月5日現在)」によると、23年の早期顕症I期の報告患者数は5579件、早期顕症Ⅱ期は3831件だったが、無症候が2551件、晩期顕症は77件もいた。

「梅毒の治療は早期顕症梅毒なら、ペニシリン系の経口抗菌薬を4週間飲むのが一般的。最近は持続性ペニシリン注射剤(ステルイズ)が登場し、1回で治療が完了します。なお、梅毒とわかったら、性交相手に連絡して梅毒の検査を受けるよう連絡しましょう」(尾上院長) (つづく)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ダウンタウン浜田雅功の休養でよぎる2023年の「意識障害」報道…「前日のことを全く記憶していない」

  2. 2

    フジテレビ30代アナ永島優美、椿原慶子が辞めて佐々木恭子、西山喜久恵50代アナが居座る深刻

  3. 3

    蒔田彩珠は“この役なら変われる”と奮起して「富永蒼」役をゲット

  4. 4

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  5. 5

    コシノジュンコそっくり? NHK朝ドラ「カーネーション」で演じた川崎亜沙美は岸和田で母に

  1. 6

    40歳目前の綾瀬はるかは"長い春"か…冠番組に映画主演と「決断できない」ジェシーとの関係

  2. 7

    岡田准一が真田広之をライバル視…Netflix超大作時代劇「イクサガミ」での“無茶ぶり”には困惑の声も

  3. 8

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  4. 9

    浜田雅功の休養で暗雲漂う…大阪・関西万博とダウンタウン活動再開の行方

  5. 10

    精神科医・和田秀樹氏が語る「老害」を乗り越える方法