佐藤二朗も公表 「強迫性障害」は生活に支障が出たら受診したい
「治療は基本的に、セロトニンの働きを強めるSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)を主体とした薬物療法と、強迫行為をせずに我慢することで不安が薄れていく体験をして行動を改善する暴露反応妨害法を行います。ほとんどの方は日常生活に支障を来さない寛解まで回復し、再発率も1割未満と少ない。ただ、発症から時間がたつほど本人のこだわりが強くなり、治療に時間がかかるので1人で悩まず受診してください」
さらに強迫性障害は、不潔への不安から家族に対しても過度な手洗いや除菌を強要したり、特定の場所に触れるのを禁じ、家族関係が悪化する恐れがある。
家族関係の破綻はもちろん、強迫観念や強迫行為により自身が疲れきっていたり、仕事や学業など日常生活に支障が出ていれば強迫性障害の疑いが強いので、心療内科または精神科を受診したい。