佐藤二朗も公表 「強迫性障害」は生活に支障が出たら受診したい

公開日: 更新日:

 症状は主に①つり革やドアノブを不潔と感じ、過剰に手洗いを行う「不潔恐怖・洗手強迫」、②扉の施錠や電気の消し忘れを過剰に確認する「確認行為」、③他人に危害を与えたのではないかと過度に不安になる「加害恐怖」、④入浴や着替えなど決まった順序で行わないと気が済まない「強迫儀式」、⑤リモコンなどの配置に異常にこだわる「物事へのこだわり」があり、いくつも併発している人も少なくない。

「強迫性障害は、脳内伝達物質のセロトニン不足が関わっているといわれていますが、はっきりした原因は解明されていません。真面目できちょうめん、神経質で繊細な性格の人に見られやすく、受験就職といった環境の変化やストレス、女性であれば妊娠、出産を機に発症しやすい。とりわけうつ病やパニック障害といった他の精神疾患と併発しやすい特徴があり、ある調査では強迫性障害と診断された人の3分の1はうつ病を患っていたと報告されています」

■治療すれば寛解できる

 20代女性は、5年ほど前から自分が考える順序で物事を進めないと不安になり、気が済まない症状に悩まされていた。2年前からは入浴時に体を洗う順番を間違えると最初からやり直すようになり、1回の入浴時間は6時間に及んでいた。そのために働けなくなり、心配した親に促されクリニックを受診。約1年間の治療を受け、入浴時間は1時間に減少した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が