2型糖尿病なら注目したい 慢性腎症リスクを低下させる飲み薬

公開日: 更新日:

 辛院長がこの薬をインスリン注射している50代男性に投与したところ、腎機能を表す血清クレアチニン(CR)値が低下し、尿タンパクが減少したという。

糖尿病腎症の検査には尿検査と血液検査があります。尿検査では尿にタンパク質や血液が混ざっていないかを調べます。また、尿中のアルブミン(タンパク質)の排出量を調べることで、糸球体のろ過機能がどの程度低下しているかを調べることができます。この男性は、以前から顕性尿タンパク陽性で、減塩を中心にした食事療法でコントロールしていました。しかし、腎機能が徐々に悪化し、CR値(正常値‥男性1.2㎎/デシリットル以下、女性同1.0以下)が2.26、eGFR(推算糸球体ろ過量、正常値‥60ミリリットル/分/1.73㎡以上)25.7まで悪化しました。そこでこの薬を処方したところ、3カ月後にはCR値2.06、eGFR28.5と腎機能の改善がみられました。また、尿蛋白/Cr比(正常は0.15g/gCr未満)も1.05から0.85まで回復したのです」

■透析を回避する可能性も

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…