膝痛とオサラバ!治療最前線(3)我慢するうちにちょっとした痛みでも強い痛みとして捉えるように

公開日: 更新日:

 痛みには、侵害受容性疼痛(とうつう)、神経障害性疼痛、心因性疼痛があり、それらが複雑に絡み合っている。変形性膝関節症の場合、骨棘(こつきょく)が生じ、大きくなっていく過程で半月板が引っ張られ損傷。それによって軟骨へ衝撃がダイレクトに伝わるようになり、軟骨が摩耗。骨同士がぶつかって炎症が生じ、侵害受容器が活性化し、その信号が脊髄を通って脳に送られ、侵害受容性疼痛が引き起こされる。

 一方で、何らかの原因で神経が障害され、異常な興奮をすることで生じるのが神経障害性疼痛だ。痛みの繰り返しでうつ状態になり、痛みが増幅する心因性疼痛が生じていることも考えられる。

「MRIの結果では変形がごく軽いのに強い痛みがある人、人工膝関節置換術という手術を受けても痛みが続く人などは、痛みのシステムが変化している可能性もあるのです」

 変形性膝関節症の保存治療には、日本では消炎鎮痛剤(非ステロイド性抗炎症薬=NSAIDs)がよく用いられるが、神経障害性疼痛には適していない。神経障害性疼痛では過敏となった神経を正常に戻さなければならないので、別の種類の鎮痛剤を用いる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  4. 4

    フジテレビ労組80人から500人に爆増で労働環境改善なるか? 井上清華アナは23年10月に体調不良で7日連続欠席の激務

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰

  2. 7

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も

  3. 8

    和田アキ子戦々恐々…カンニング竹山が「ご意見番」下剋上

  4. 9

    紀香&愛之助に生島ヒロシが助言 夫婦円満の秘訣は下半身

  5. 10

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係