「抗凝固薬」を使っている人は納豆やアロエを摂取できない
もちろん、抗血小板薬と抗凝固薬が併用されるケースもあります。たとえば、心筋梗塞後で心房細動を合併している場合、心筋梗塞の治療のために抗血小板薬を、そして脳塞栓の予防のために抗凝固薬を用います。
血をサラサラにするクスリを使っていて出血を伴う検査や治療の予定がある場合には、休薬が必要になります。抗血小板薬のうちクスリの効き方が不可逆的なものについては、休薬期間が長く必要です。それ以外の抗血小板薬や抗凝固薬はクスリの効き方が可逆的なので、休薬期間は短めになります。いずれにしても主治医の指示に従って休薬するようにしてください。
血をサラサラにするクスリを使っていると、そうでない場合に比べて確かに血は止まりにくくなっています。でも絶対に止まらないわけではなく、「止まりにくくなっている」だけなので、ケガをしても焦らず、ティッシュなどでしっかり圧迫して止血すれば大丈夫です。
血をサラサラにするクスリは命に直結する病気の治療として大事なものです。特徴を理解したうえで、クスリとうまく付き合っていけるといいですね。