かゆくてたまらない…「結節性痒疹」の新薬が70年ぶりに登場

公開日: 更新日:

 非常に強いかゆみを伴う皮膚の病気、結節性痒疹(けっせつせいようしん)。昨年6月、70年ぶりに新たな薬が保険適用となり、今年3月にも別の薬が承認された。そもそも結節性痒疹とは、どんな病気? 長崎大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚病態学の室田浩之教授に聞いた。

  ◇  ◇  ◇

 かゆみは、誰にでも起こる感覚である。というのも、かゆみは本来、体を守るために備わっているからだ。

「例えば寄生虫が肌についたとしましょう。するとそこにかゆみが生じます。中枢神経はかゆみを皮膚からの危険信号と捉えてかゆいところを掻きむしらせ、皮膚表面の寄生虫(危機)を剥がし取ろうとするのです。さらに掻かれた場所の免疫能活性化に伴う炎症が、次なる“危機”から体を守ることに役立ちます。このほか、炎症は、かゆみを引き起こす物質(起痒物質)の産生を促し、さらに掻きむしることで皮膚上の“危機”を排除しようとします」(室田教授=以下同)

 一方、かゆみが度々起こったり、続くことも。皮膚が乾燥しているとかゆくなるし、虫に刺されると時に何日間も強いかゆみが続く。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇