夏山の「低体温症」に要注意!1日10人の死亡事例も…綿素材の下着にもリスクが

公開日: 更新日:

「高山では朝夕や悪天候時にはかなり気温が下がります。建物など雨風をしのぐ場所が近くにあるとは限らず、安全地帯までの行動もまた体力や体温を削る要素となります。荒天が予想されるときは登山の中止や計画変更を考える。防水透湿性素材の雨具や靴に加え、足元が濡れにくいようにショートスパッツを併用してもよい。水分や食事をしっかり取ることなどが重要です」

 では、夏山で低体温症を疑う症状が出たら、どうすればいいのか?

「まず寒さや雨風を遮る対策をすること。熱をつくり出すための燃料となる炭水化物や温かいものを取ること。また、濡れた衣服は脱いで、乾いた衣類の重ね着で体の表面に空気の層をつくること。ペットボトルや水筒のお湯で湯たんぽを作って脇や股間を温めるのもいいでしょう」

 本格的に深部体温が下がると、医療機関において胃洗浄や人工心肺の導入など、大がかりな治療が必要となることもある。低体温症になれば本人はもちろん周囲にも迷惑がかかる。夏山登山を予定している人は低体温症を正しく知り、万一の場合に適切な対策を行うだけの準備をしておくことだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都心のマンションで急増する“性感メンズエステ”驚愕の実態「まったく気付かず…」と住民唖然

  2. 2

    楽天・田中将大は今や球団の「厄介者」…大幅負け越し&パワハラ関与疑惑に年俸2億円超ダウン

  3. 3

    桜井ユキが6年前、松坂桃李と演じた激しい濡れ場…朝ドラ「虎に翼」“涼子様”で人気全国区に

  4. 4

    楽天・田中将大に囁かれていた「移籍説」…実力も素行も問題視されるレジェンドの哀れ

  5. 5

    中日「ポスト立浪」に浮上する“第3の男” 侍J井端弘和監督、井上一樹二軍監督の名前が挙がるが…

  1. 6

    悠仁さま“親がかり”の「東大推薦」に1万2500人超の反対署名…志望校変更に現実味も

  2. 7

    阪神「常勝軍団」構築は“オカダの考え”がカギ…試合前に捕手に“講義”、名指し公開説教は日常茶飯事

  3. 8

    夏ドラマ唯一の“ロス”は読売テレビ深夜ドラマのみ?「ブラックペアン2」ですら話題にならない深刻

  4. 9

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  5. 10

    桂菊丸&泉アキ夫妻 熱海で「自給自足」スローライフ満喫