私の便秘克服法お話しします(1)駆け込んだトイレでそのまま倒れて救急搬送
“大爆発”というのは、激しい下痢+嘔吐です。これは苦しかった。もう一度経験しろと言われたら、「死んだほうがマシだ」と思うほど苦しい。なのに、その“大爆発”の原因が便秘と結びつかず、長年、「あれが悪いのか」「これがいけないのか」と悩むハメになりました。
“大爆発”が最初に起きたのは、大学3年のとき。2月だったか3月だったか、寒い日の夜。サークルの先輩の送別会で、イタリア料理店のビュッフェをいただいていた最中でした。突然、もよおしてきてトイレに駆け込みました。
それほど食べていないのに、激しく下してしまい、そのうち嘔吐も……。体の不調に加えトイレはとても寒く、ガタガタと震えが止まらなくなりました。
倒れ込み、頭はもうろうとし、動くことも言葉を発することもできなくなりました。ドアが何度もノックされ、焦りました。トイレは店内にひとつ。みんなが使うので、「早く出なくちゃ」と頭では考えるものの、「少しお待ちください」などと返事をするような反応さえできなくなりました。
とうとう救急車が呼ばれ、助け出されて病院へ……。アルコール中毒だと思われたようでした。救急隊員は「飲み過ぎたの?」と半笑いです。
「いえ、私はお酒は飲めません」
苦しい息でそう伝えたのに、救急隊員は信じていないようでした。 =つづく
(構成・中野裕子)