腸<下>お風呂で行うワンランク上の「腸ストレッチ」消化器内科の名医が教える
腸の不調の中でも、誰もが経験することが多い「お腹の張り(腹部膨満感)」。特に便秘気味の人には強く出やすい症状だが、便秘でない人でも「炭酸飲料を飲む」「ガムを噛む」「早食いをする」などの「飲食」という行為も腹部膨満感(腸にガスがたまる)の原因になる。
米国のJ.Y.チャンらが2010年に報告した調査(20歳以上の3933例)によると、慢性的な便秘がある人よりも、ない人の方がさまざまな病気にかかりにくく、あきらかに生存率が高かったという結果が出されている。
つまり、便秘がない人の方が長寿につながる。そして、腹部膨満感が強ければ強いほど便秘の程度が重い傾向があるので、できるだけ腹部膨満感は減らした方がいいわけだ。
消化器内科専門医で「腸ストレッチでお腹スッキリ!」(マイナビ出版)の著者でもある、「松生クリニック」(東京都立川市)の松生恒夫院長が言う。