ニキビの痕もきれいになる…改善のために今すぐやるべきこと
たとえば片顔に炎症性のニキビが5個以下の軽症なら、塗り薬が推奨されている。
薬にはアダパレン、過酸化ベンゾイル、抗菌外用薬、アダパレンと過酸化ベンゾイルの合剤、過酸化ベンゾイルと抗菌外用薬の合剤の選択肢があり、単剤で、または組み合わせて治療を行う。中等症以上では抗菌内服薬も加わり、軽症ではなかった薬の組み合わせも検討される。
「炎症性のニキビは3カ月程度で治ります。その後は非炎症性のニキビ、つまり面ぽうに対する維持療法を行います。抗菌薬で炎症が治っても、毛穴が詰まって角栓ができた面ぽうはそのままです。面ぽうに対する維持療法をしなければ、また面ぽうの中でアクネ菌が増殖して炎症を起こし、再発を繰り返します」
維持療法では、アダパレンか過酸化ベンゾイル、あるいはこれらの合剤を使う。維持療法は、ニキビを治すために必須の治療だ。思春期は皮脂の分泌が多量。ニキビができやすい肌質の人が何もしないでいると、容易に面ぽうができ、炎症性のニキビに移行する。そうならないためにも、皮脂の過剰な分泌が落ち着くまで、維持療法を続ける。維持療法によってニキビ痕も目立たなくなるという研究結果がある。