体調不良の原因が不眠にあるとは…土井貴仁さん不眠症との闘いを語る
土井貴仁さん(元不眠症当事者/34歳)=不眠症
5~6歳の頃から、兄に比べて寝つきが悪いことや、幼稚園のお泊まり会で眠りづらいことで、「寝るのが苦手なんだな」という自覚はありました。そこから約20年間、不眠症でつらい思いをしたのですが、今はもう普通の生活ができ、睡眠薬も卒業しました。
今思えば、一般の人よりちょっと「夜型」の傾向があるだけなのだと思います。自分の睡眠のタイプと世の中のリズムが合わなかっただけ。
でも当時は、合わせられない自分が悪いのだと思ってさらに悪化させ、不適応感を募らせて自信をなくす……という悪循環でした。
不眠症の中にも種類があり、自分の場合はベッドに入ってから眠るまでに3~4時間もかかる入眠障害でした。寝入ってしまえばよく眠れるのに、なかなか寝つけないから朝起きられない。学校に行く日は常に寝不足だったわけです。
当然、体が弱くて休みがちな小学生時代でした。親は毎月のように病院へ連れて行ってくれましたが、体調不良の原因が「不眠」にあるとは気づいていませんでした。