著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

(7)「家に戻りたい」を叶える在宅・在施設看取りがさらに増える

公開日: 更新日:

 最近は看取りも自宅や施設で、という人が増えてきました。厚生労働省の死亡場所に関する統計によれば、2000年の時点で81%の人が病院など医療機関で亡くなっており、自宅は14%、施設は2%にすぎませんでした(その他が3%)。それが2023年には、医療機関70%、自宅17%、施設12%となっています。2025年には、自宅や施設で亡くなる人の割合が、さらに増えるのは確実です。

 ただ自宅や施設で看取ってもらうためには、本人や家族のそれなりの心の準備が必要になってきます。その時が来ても、延命治療はせず静かに逝かせて欲しいということを家族によく伝えておく必要があります。また家族もうろたえたりせず、間違っても救急車を呼んだりしないで、冷静に対応する必要があります。

 そろそろ老親が……という人は、いまのうちに本人の意思を確認し、自分たちの考えをまとめておくと、いざというとき慌てないで済むはずです。(つづく)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ