インフル感染は重症化リスク…糖尿病とその予備群は「口腔ケア」に要注意
インフルエンザ感染は糖尿病患者やその予備群の命を危険にさらす。そのメカニズムと予防法などを糖尿病専門医で「しんクリニック」(東京・蒲田)の辛浩基院長に聞いた。
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インフルエンザが流行している。感染症発生動向調査週報第50週(12月9~15日)の全国約5000カ所ある定点医療機関数の1定点当たりの報告数は19.06件。昨年同期の29.94件より少ないが、新型コロナ流行前の2019年第50週の15.62件を上回った。
「昨年は流行の始まりが10月でしたが、今年は遅い。今後、流行拡大するかもしれません」
そもそもヒトインフルエンザは、トリの消化器感染がヒトの呼吸器に感染したことが始まりで、紀元前412年、ギリシャの内科医・ヒポクラテスの時代に記録がある。その後400年に約30回の大流行があった。いまも毎年、世界の成人の約5~10%、子供の20~30%が発症する世界的な感染症だ。
ただし、ヒトとインフルエンザウイルスは共生関係にあり、インフルエンザウイルスが宿主であるヒトを圧倒的病原性で殺すことは基本的にない。