ウイルス感染予防のために正しい「うがい」をマスターしたい
新型コロナウイルスの感染対策として、あらためて「うがい」が注目されている。感染予防の効果がどれだけあるかははっきりしていないが、せっかく実践するなら、できるだけ効果をアップさせたい。正しいうがいのやり方を小林歯科医院副院長の小林友貴氏に聞いた。
うがいには目的別に2つの種類がある。ひとつは、喉を清潔にするための「ガラガラうがい」で、口に水を含んだまま喉の奥に届くように上を向き、口を開けて息を吐きながらガラガラと撹拌するもの。
もうひとつは、口腔内を洗浄するための「ブクブクうがい」で、口に含んだ水を両側の頬を動かしてブクブクさせてから吐き出す方法だ。
「ガラガラうがい」の感染予防効果については、京都大学のグループが行った研究が知られている。
18~65歳の約390人を対象に、水でうがいするグループ、ヨード液のうがい薬を使ってうがいするグループ、うがいをしないグループに分け(うがいは20ミリリットルの水/ヨード液で15秒間、1日3回以上)、2カ月間にわたって調査したものだ。