感染症の家庭内感染を防ぐ(1)生活スペースをどう分ける?

公開日: 更新日:

 インフルエンザや新型コロナなどの呼吸器感染症が流行中だ。家族の誰かが発症した場合、家族内感染を防ぐにはどう行動すればいいのか? 公衆衛生が専門の岩室紳也医師に聞いた。

「感染症対策で最も重要なことは感染経路の遮断です。インフルエンザや新型コロナでは、感染した人の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込み、1メートルの範囲内で感染する『飛沫感染』や、ウイルスが空気中に飛び出し1メートル以上離れた人に感染する『エアロゾル感染』、ウイルスが付着したタオルや手すり等に触れた手で口や鼻、目などに触るなどして感染する『接触感染』が中心です。飛沫が付着した食べ物経由での感染も否定できません。いずれの場合もウイルスが空気中に滞留しないように空気の流れを作る対策が重要です」

 家族に発症者が出たら、まず“隔離部屋”を作り、発症者とそうでない人の生活スペースを分けることは大切だ。ただ、発症前にすでに他の家族が感染している可能性も否定できない。そのことを踏まえ、以下の対策を徹底することが重要だという。

「発症した人は数日間はウイルスを排出しています。近距離での会話は避け、会話するときは正面に座らないようにしましょう」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  2. 2

    人事局付に異動して2週間…中居正広問題の“キーマン”フジテレビ元編成幹部A氏は今どこで何を?

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 5

    菊乃井・村田吉弘さんが日本食の高級化に苦言…「予約が取れない店がもてはやされるのはおかしい」

  1. 6

    フジテレビを襲う「女子アナ大流出」の危機…年収減やイメージ悪化でせっせとフリー転身画策

  2. 7

    TV復帰がなくなった松本人志 “出演休止中”番組の運命は…終了しそうなのは3つか?

  3. 8

    "日枝案件"木村拓哉主演「教場 劇場版」どうなる? 演者もロケ地も難航中でも"鶴の一声"でGo!

  4. 9

    【埼玉・八潮市道路陥没「2次被害」現場ルポ】発生2週間、水は濁り死んだ魚が…下水放流地で見た河川の異変

  5. 10

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」