気温が低い冬の屋外では心臓を守るための寒さ対策が重要
まだまだ寒い日が続いています。前回、心臓トラブルから身を守るためには寒さ対策が大切だとお話ししました。気温が低い環境では、われわれは血管が収縮して血圧が上昇したり、血栓ができやすくなって、心筋梗塞、大動脈解離、不整脈、脳卒中といった心臓血管疾患のリスクがアップするからです。
前回は室内の温度を18度以上に維持するための対策のほか、普段から「あったかインナー」と呼ばれる保温性と防寒性に優れた下着を活用することをおすすめしました。このあったかインナーによる寒さ対策は、断熱性能が低い住居の室内よりもさらに気温が低い屋外に出る際も、もちろん有効です。
軽装で動きやすく保温性が高いあったかインナーを着用して体温をある程度一定に保っておけば、外気の温度変化に体内環境が左右されることが少なくなります。この手のあったかインナーは、首まで覆われたハイネックになっているタイプも発売されていて、それを着用したうえで外出用の衣服を着込めば、外気に直接さらされるのは顔と手くらいになります。これなら、体内の熱が大幅に逃げることはなくなるでしょう。手袋をすれば、さらに保温効果は高くなります。