永田宏
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永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

原因は3つ ピンピンコロリ手前のフレイルは予防できるのか

公開日: 更新日:

 日本老年医学会によれば、フレイルの原因は大きく「身体的要素」「精神的要素」「社会的要素」の3つに分かれています。身体的要素は、言うまでもなく体の老化や病気によるもので、ロコモやサルコも含まれます。精神的要素は、うつ病認知症の有無。そして社会的要素は、孤独や閉じこもりなど。

 この3要素は相互に絡み合っているのですが、身体的要素が一番肝心であることは言うまでもありません。フレイル対策には、とくにロコモ・サルコの予防が一番というのが、専門家の間でほぼ一致している見解です。

 でも、具体的にどのようにすればいいのでしょうか? 実はそれが難しい。

 しかし、ロコモは心がけ次第なのかもしれません。中高年のうちから運動を心がければいいわけです。ただし、やり過ぎは禁物です。私の知人は、学生の頃にやっていたテニスを50代になってから再開したところ、たちまち両膝の半月板を損傷してしまいました。60歳を越えた今では、歩くのさえヨチヨチ状態。過度な運動は、運動しないよりもロコモに悪そうです。

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