原因は3つ ピンピンコロリ手前のフレイルは予防できるのか
日本老年医学会によれば、フレイルの原因は大きく「身体的要素」「精神的要素」「社会的要素」の3つに分かれています。身体的要素は、言うまでもなく体の老化や病気によるもので、ロコモやサルコも含まれます。精神的要素は、うつ病や認知症の有無。そして社会的要素は、孤独や閉じこもりなど。
この3要素は相互に絡み合っているのですが、身体的要素が一番肝心であることは言うまでもありません。フレイル対策には、とくにロコモ・サルコの予防が一番というのが、専門家の間でほぼ一致している見解です。
でも、具体的にどのようにすればいいのでしょうか? 実はそれが難しい。
しかし、ロコモは心がけ次第なのかもしれません。中高年のうちから運動を心がければいいわけです。ただし、やり過ぎは禁物です。私の知人は、学生の頃にやっていたテニスを50代になってから再開したところ、たちまち両膝の半月板を損傷してしまいました。60歳を越えた今では、歩くのさえヨチヨチ状態。過度な運動は、運動しないよりもロコモに悪そうです。