地震学の専門・島村英紀さん “地球12周”して写真撮りため
地震の解説者としてたびたびテレビや雑誌に登場する。見覚えのある読者は多いだろう。地震学の専門家は、今年75歳。現役の大学教授として、物書きとして忙しい毎日だ。
「大学の授業は、火曜日にまとめて入れてもらっています。それ以外の日は、調べ物や執筆活動です」
1学年250人ほどの小規模大学で、国際コミュニケーション学部のみ。ただ一人の理科系教員だ。
「1~4年生を対象に、『生活と科学』『環境と科学』『自然と生活』など地球、環境、災害すべてを教えます。講義がある日に、講演やテレビ局の出演が入るときはバタバタですね。大学は、私大なので『宣伝になるなら』と理解してくれていて、ありがたい。休講にすることもあるので、悪いなと思うのですが、学生も出演番組などよく見てくれてます」
学校まで駅から2・5キロ。乗り継ぎの時間まで「狭山市立中央図書館」に立ち寄る。
「執筆に必要な調べ物をするため、図書館はよく利用します。地元の練馬区立石神井図書館のほか、隣接の杉並区、板橋区、西東京市の貸し出しカードも持っているのです。調べるのは事典や辞書のほか、地球や環境に関する一般書。地震の本は自分で購入しますけど、各図書館で蔵書の種類が違うので、持っていない本はそれらの図書館が頼り。狭山市立中央図書館はそのひとつ。乗り継ぎの待ち時間に立ち寄るので、20~30分の滞在ですが、どこになにがあるか把握してるから十分です」