著者のコラム一覧
田中幾太郎ジャーナリスト

1958年、東京都生まれ。「週刊現代」記者を経てフリー。医療問題企業経営などにつ いて月刊誌や日刊ゲンダイに執筆。著書に「慶應幼稚舎の秘密」(ベスト新書)、 「慶應三田会の人脈と実力」(宝島新書)「三菱財閥 最強の秘密」(同)など。 日刊ゲンダイDIGITALで連載「名門校のトリビア」を書籍化した「名門校の真実」が好評発売中。

皇室と筑波大附属の「深い縁」 悠仁さまが高校にご進学される“納得の理由”

公開日: 更新日:

 秋篠宮さまと正田陽一氏が沖縄県に在来家畜の調査に訪れた際は、家族も同行。その中に小学校1年の悠仁さまも含まれていた。やんちゃ盛りの悠仁さまは「沖縄こどもの国」でヤギや琉球犬の背中に乗り、大はしゃぎだったという。

■美濃部亮吉・元東京都知事の存在

 皇室と筑附の接点を考える時、もうひとつ忘れてはならないのが正田英三郎氏と同級生だった美濃部亮吉・元都知事の存在だ。亮吉氏の父は「天皇機関説」を唱えた法学者で貴族院議員の美濃部達吉氏。日本が軍事色一色に染まる1935年(昭和10年)、天皇機関説事件が勃発。達吉氏は激しい攻撃を受け、議員辞職に追い込まれた。「統治権は法人である国家に属す」という天皇機関説を支持していた昭和天皇は、同事件を激しく非難したという。

 こうした姿勢は明仁上皇にも受け継がれている。皇太子時代の記者会見でも、天皇機関説事件に触れ、美濃部の名前を出した上で、言論の自由が大事だと強調した。皇室の美濃部達吉氏に対する一種のシンパシーがうかがえる。

■関連キーワード

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…