麻布生の“ガキっぽさ”はOB成田悠輔氏の「高齢者は集団自決」発言にも表れている
「あとで思い返し、さすがに恥ずかしくなりました。自分たちは、どこまでガキなのかと」
その翌年には、そうした模様が朝日新聞にも取り上げられた。相手にエラーが出ると「バーカ、バーカ」と連呼する様子が描かれている。当時の野球部関係者は「この頃の朝日は執拗に麻布叩きを繰り返していた」と振り返るが、あまりに酷い場面があったのも事実。「くやしかったら東大へ来いのヤジまで飛び出す」と朝日に書かれた。
「さすがにこれはショックでした。小学校時代ずっと成績が1番か2番だった麻布生には今も昔もどこかに驕りがある」(同関係者)
68期連続で東大合格者数トップ10を守る麻布。そのプライドが暴走して、他者への思いやりが欠ける場面も多々出てくるようだ。ただ、ここ数年は生徒たちの自信が揺らぐ事態となっている。受験実績に陰りが見えだしているのだ。
20年の東大合格者数は前年の100人(3位)から64人(6位)と大幅に減らした。21年85人(4位)とやや盛り返したものの、22年62人(9位)とトップ10からの陥落も現実味を帯びてきた。特に受験業界で話題になったのは、都立日比谷高が63人で麻布の上の8位に食い込んだことだ。