米国の銀行強盗が未遂に終わった意外な理由 容疑者と顔見知りの男性がハグ!
米国で起きたある銀行強盗未遂事件の意外な結末が感動を呼んでいる。
現場はカリフォルニア州ウッドランドの銀行「バンク・オブ・ザ・ウエスト」。22日、地元に住むマイケル・アーマスさん(69)が窓口で小切手を預けていたところ、少し離れたカウンターで男が行員にメモを渡し、金を要求していることに気が付いた。
ウッドランド市警によると、男はエドゥアルド・プラセンシア容疑者(42)。メモには「爆発物を持っている。金をよこせ」と書かれていた。
実はマイケルさんは、容疑者と顔見知りだった。以前、娘の家の近所に住んでいて、娘の友人だったのだ。マイケルさんは容疑者が決定的な罪を犯すのを止めるべきだと感じ、近づいて「何かあったのかい? 仕事をしていないのか?」と声をかけた。
すると容疑者は「俺にはこの街に何もない。何もないんだ。刑務所に行きたいだけなんだ」と答えた。マイケルさんは「外に出て話をしよう」と容疑者を連れ出し、入り口のところでハグをした。すると、マイケルさんの優しさに心が折れたプラセンシア容疑者は涙を流し始めたという。
その後、駆けつけた同市警の警察官に強盗未遂容疑で逮捕された。爆発物は持っていなかった。
マイケルさんの勇敢で思いやりのある行為に全米から称賛の声が寄せられている。