安倍派裏金事件元旦から永田町騒然! 特捜部の関心は森元首相の「中抜きスキーム関与」ともっぱら
「中抜き」は1億円規模
安倍派ではパー券販売ノルマ超過分のキックバックによる裏金が、直近5年間で5億円に上るとみられているが、ノルマ分だけを派閥に納めて超過分を「中抜き」し、手元にプールしていた議員が複数いることも分かっている。中抜きの総額は、少なくとも8000万円とみられており、裏金額は計約6億円にも上るという。
安倍派関係者によると「キックバックも中抜きも長年の慣習だった」というから、森元首相はこうした中抜きスキームについても把握していたのではないか。
■自民党「清和会支配」終焉必至
「安倍派議員が森さんについて聞かれているインパクトは大きい。特捜部は、一昨年発覚した東京五輪の汚職事件を巡って、組織委員会会長だった森さんに任意聴取を重ねたが、立件には至らなかった。『取り逃がした』と忸怩たる思いを抱いているといわれています。もし、陰に陽に派閥に影響を与えてきた森さんに捜査の手が及べば、20年間の清和会支配も終わりでしょう。すでに森さんお気に入りの『安倍派5人衆』も聴取を受け、政治生命は風前のともしびですしね」(永田町関係者)
清和会を巡る裏金疑獄は、まだまだ終わりが見えない。