大勝ちを狙うことなく防戦一方のチャンプ小池知事に困惑気味だったのが、自称チャレンジャーの蓮舫氏だ。「闊達な議論を」と直接対決を呼びかけるも、知事は「特定の候補との討論は難しい」とつれない返答。失格処分モノの無気力試合ですよ、これは。でも選挙はバドミントンじゃないから。決定打が出せずに苦慮するさまが蓮舫氏からは見てとれた。ただ、最後まで冷静と情熱の好ましいバランスを保っていたのも彼女。知事が関東大震災の朝鮮人虐殺犠牲者への追悼文を送らない現状を「改めたい」と断言したところに、弱者への揺るぎないまなざしが詰まっていた。
最後に田母神氏だが……失礼、紙面が尽きました。