某銘柄は4万円→2万円に暴落…総菜の「半値」は魅力的でも株価では?
「おっ、半値だ!」
午後7時半にもなると、値引きの割合が大きくなってくる。シールが3枚くらい貼られ、「すごいお得感」が出てくる。
「ちょっとこの総菜、怪しいけど買ってみるか……」
ただ、よく見ると、「この総菜だけ」が妙に売れ残っている。
「んっ、人気がないのか……まずいってこと?」
「半値」ーー物価高のこの世の中において、魅力的な言葉だ。コンビニでおにぎりを買ったら勝手に「半額」にされたり、アイスが当たって「もう一本」とか、そんな類いの喜びである。
しかし、つい最近、株式市場でも「半値」という出来事が起こった。それは、伊勢化学工業という銘柄だ。株価が4万円の大台に乗った直後、たった4営業日で2万円を割り込んでしまったのである。
この銘柄、半年前は8000円くらいだったが、「ある材料」によって株価は急騰。大出世株となった。しかし、そんな喜びもつかの間、株価は大暴落。投資家はドン底へと突き落とされたのである。