鹿児島県警「情報漏洩事件」で元巡査に有罪判決…再発防止策は“絵に描いた餅”と疑問の声

公開日: 更新日:

「情報提供を受けたのち、家宅捜索が行われる約2カ月前には県警に内部資料を持参、資料も提示し、県民に対しての公表を促していました。そうした経緯があったのにもかかわらず、家宅捜索を行う必要性が本当にあったのかは、はなはだ疑問です」

 そのような県警による家宅捜索を「メディアに対する牽制の意味合いが強かった」と中願寺氏は振り返る。

 一方、今月2日に鹿児島県警は一連の不祥事再発防止策を公表。中願寺氏はこれについても、「前提を間違った上での再発防止策です」とバッサリと切り捨てる。

「県警が公表した再発防止策は前提として隠蔽した、隠蔽を指示した、という疑問については何も答えていません。しかも、警察庁が特別監察を行うと発表した6月24日時点ですでに“隠蔽指示はなかった”と結論づけ、監察を行う前には一連の不祥事の責任者である野川明輝本部長にも“訓告”という極めて軽い処分で済ませています。一体、これのどこが再発防止になるのかと頭を抱えます」

 再発防止策には警部補以下が本部長に直接提言する「改革推進研究会」を全部署、全署に設置し、部下が上司を評価する仕組みなどが盛り込まれているが、元鹿児島県警の職員は実効性を疑問視する。

最新のライフ記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース