小池都知事は朝鮮人虐殺「追悼文」8年連続で不送付…会見で半笑い“負の歴史”直視せず
■ヘイト容認を助長しかねない
特定の外国人への差別と憎悪ムキ出しの状況は過去形ではない。埼玉県川口市に集住するクルド人に向けたヘイトが過熱している。8月20日、在日クルド人の支援団体を脅迫したとして、東京都足立区の男(34)が書類送検。団体の問い合わせフォームに「クルド人を皆殺しにして、豚のエサにしてやる」などと、殺害をほのめかすメッセージを送った疑いがある。
ネット上でも、デマやヘイトスピーチの拡散は止まらない。クルド人の犯罪行為やマナー違反を指摘する動画もあるが、真偽の判断が難しいものが多い。8月24日には、クルド人に関するニュース映像を意図的に編集した動画がXに投稿され、誤った認識が広まりかねないと問題になった。
こうした現状を受け、日弁連は8月26日に都内で「クルド人に対するヘイトスピーチ問題を考える緊急集会」を開催。ヘイト問題を追うジャーナリストの安田浩一氏は「ヘイトはクルド人だけでなく、在日コリアンや中国人、ブラジル人ら、日本で暮らす外国人たちに常に向けられてきた」と語り、こう訴えた。