【45歳からの歯科矯正】ワイヤー矯正終わったのにマウスピースを装着。毎日キッチン泡ハイターが手放せない

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コクハク

矯正は「保定期間」こそがキモ

 ワイヤー矯正が終了し、1年半装着していた矯正器具を外しました。食後の歯磨きのしやすさに感動するのもつかの間、今度は「マウスピース」を装着する日々が待ちかまえていました。

 1年半のワイヤー矯正では、歯に持続的に無理なく力を加え、ベストな歯並びになるよう調整してきました。歯列矯正は歯そのものだけでなく、支える骨やそのまわりの組織にも“伝播”し影響を及ぼしますが、歯を動かしたらハイ終わり、ではありません。

 歯列矯正はいわば、自然の流れに逆らう行為であり、きちんとフォローしなければ、歯も骨も組織も元の場所に戻ろうとします。ダイエットのリバウンドを死守する以上に厄介かも。サボると大変そう…。

【こちらもどうぞ】【45歳からの歯科矯正】本当の苦行は1年半はめていたワイヤー矯正を外したあとだった

何をどうする?

 ワイヤーを外した直後から、「ポジショナー」と呼ばれるボクサーがつけるようなもっこりとしたマウスピースを、食事や歯磨きの時以外は装着。私の場合は3週間ほどポジショナー生活を送ったのち、「リテーナー」への移行となりました。

 ポジショナーもリテーナーも、役割はほぼ一緒。歯列矯正後に歯の位置を保つために使用される装置です。ただし、ポジショナーはその形状から、しゃべることさえままなりません(苦笑)。日常生活に支障が出まくりなのです。

 リテーナーにも種類があるようですが、私はマウスピース型のリテーナーでした。見た目は歯列矯正用のマウスピースそっくりですが、素材や目的は似て非なるものだとか。

外食時に油断すると泣きを見る

 型取りした自分専用のリテーナーは、透明で装着しても目立たず、四六時中着けておかなければならないといっても、ワイヤーとは雲泥の差です。もちろん、自分で取り外しも可能。

「だからこそ、外すとなくしてしまう人がめちゃ多いから。『外したら容器に入れる』習慣を徹底してください」

 力説する主治医によれば、「特に外食時がキケン!」だとか。リテーナーを外し、紙ナプキンに包んでおく――なんて行為をしてしまうと高確率でそのまま持ち帰るのを忘れて、まんまと紛失。リテーナーを作り直す患者さんは後を絶たないといいます。

 いやあ、お酒飲んじゃったら、そうなるよねえ。新たにリテーナーを作製する費用が別途かかるなんて、是が非でも避けたい。

夜はポジショナー、日中はリテーナー
 就寝前にポジショナー、日中はリテーナーを装着する日々。唇が学習したのか、ポジショナーを着けていても、装着当初に悩まされた“よだれだらだら”状態にはなりません。

 また下手な違和感もなく、素肌ならぬ素歯より、どちらかを装着しているほうが心地いいというか、落ち着くぐらい。

 食後は歯磨きが鉄則なので間食も控えるように。ポジショナー&リテーナーのW使いをスタートさせ、1カ月が経ちますが、不便は感じません。

お手入れにマストな“台所にあるアレ”

 ポジショナー、リテーナーともに清潔に保つのが鉄則です。『矯正 洗浄剤』とググると、専用の洗浄剤(主に錠剤or液体タイプ)がヒットし、世の中にはほんとう、いろんな商品があるんだなあと感心。

 それにしても種類が多く、迷いに迷って、主治医に助言を仰ぐと意外なものを薦められました。一家に1本(?)、台所用漂白剤の「キッチン泡ハイター」です。

 使い方はいたってシンプル。洗浄容器にポジショナーorリテーナーを入れたのち、きちんと浸るまで水道水を注いで、泡ハイターを1プッシュ。泡ハイターは液体のそれより塩素濃度が薄く、手軽に使えるのが利点とのこと。確かに寝起き、寝る前でも「シュッ」だけなので、毎日苦にならずに続けられます。

スタンダードプロダクツで見っけ

 洗浄容器は、蓋付きの陶器やガラスを薦められたので、スタンダードプロダクツのガラス容器(330円)を購入。ダイソーもチェックしましたが、大きさや見ためからスタンダードプロダクツに軍配!

 ほぼほぼ四六時中、ポジショナーかリテーナーのどちらかを泡ハイター液(塩素)につけおきしておくので、漬かっていた部分の容器表面は次第にざらざらとしてきました。“使い捨て”覚悟、リーズナブルな容器で十分です。

 ポジショナー&リテーナーとの付き合いは、まだ始まったばかりです。装着時間は徐々に短くなっていくものの、保定治療コンプリートまでの道のりは、めちゃ長い…。

※本文はワイヤー歯科矯正を行う個人の感想です。

(編集O/コクハク編集部)

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