安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか
「国民に判断材料を提供するのは新首相の責任。本当のやりとりは予算委員会だ」──。石破首相はまっとうな前言をアッサリと翻し、野党との論戦から逃げて早期の衆院解散・総選挙を打つと宣言した。ご祝儀相場が引く前にとの皮算用だが、世間に白い目を向けられている裏金議員に追い風が吹くわけがない。にもかかわらず、野党の候補者一本化は遅々として進まず。裏金事件の総本山である旧安倍派の5人衆+αの再選を許す気なのか。
◇ ◇ ◇
正式な解散は9日、選挙日程は15日公示-27日投開票が予定されている。首相就任から8日後の解散、26日後の衆院選は戦後最短だ。
裏金議員が出馬するのは45選挙区の見通し。そのうち、立憲民主党、日本維新の会、共産党、国民民主党、教育無償化を実現する会、社民党、れいわ新選組のいずれかの候補者が競合するのは計35選挙区に上る。
政府や自民党の要職を占め、権勢をふるっていた旧安倍派の幹部連中の選挙区も該当。あきれるほど野党系が乱立しているのだ。