“美しすぎる”気象予報士・穂川果音氏「ゲリラ雷雨に台風。これからの季節も水害に注意が必要です」
■雨雲レーダーを活用すべし
これらの水害に対し、どのように対策をしていくべきか。ゲリラ雷雨は、いつどこで発生するか予測するのが難しいのですが、天気予報で「大気の状態が非常に不安定」という言葉を聞いたらゲリラ雷雨の可能性が高くなっています。その際、私もこまめに確認しているのは雨雲レーダーです。雨雲レーダーは気象庁のHPや気象会社のアプリからも確認することができます。
雷雲は遠くで発生していても風によって雨雲が近くまで移動して雨や雷雨をもたらすことがあるので、雨雲の動きを確認して大雨をもたらす危険な雨雲が確認された場合は、無理に外出や車の運転は避け頑丈な建物に移動するのがおすすめです。
車なら大丈夫と思う方もいるかもしれませんが、もし道路冠水した場合、水深30センチ以上ある場所を車で通過するとエンジンが停止する可能性が高く、その場で立ち往生してしまう恐れがあります。
■落雷による停電の備え
他には、落雷による停電への備えは日頃から行っておきましょう。具体的には、懐中電灯、モバイルバッテリー、冷凍庫に氷枕を入れて熱中症対策をする、断水に備え飲料水や簡易トイレを準備するなどです。最近は、今まで経験したことのないような天気になることが多いです。大丈夫と思わずにハザードマップの確認と万が一の備えはしっかりと行っておきましょうね!