マイナ保険証持たない人への「資格確認書」交付は大混乱必至…いっそ“W持ちOK”でいいんじゃないの?
■杓子定規な行政対応
一方、国保は協会けんぽの対応と違う。全国保険医団体連合会事務局次長の本並省吾氏が言う。
「都内のある自治体に、申請があれば資格確認書を交付するのか聞くと、『交付しない』との結論でした。現行の保険証が使える間は交付しないようです。協会けんぽとはだいぶ異なる。ダブル持ちを認めた方が、保険者は交付の際にマイナ保険証を持っているかどうかいちいち確かめなくてもいいし、被保険者は併用できて安心。互いにウィンウィンなのに、行政は杓子定規の対応が過ぎる。ダブル持ちができる人、できない人が出てきては混乱必至です。かたくなにダブル持ちを認めないのは、資格確認書の交付を最小限にとどめたいからでしょう」
石破首相はマイナ保険証について、国会で「国民の不安に迅速に応える」と宣言した。それなら話は早い。ダブル持ちを認めたらエエじゃないか。
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2日から健康保険証の新規発行が停止され、マイナ保険証への移行が本格化したが、トラブルが後を断たない。●関連記事【もっと読む】『全国でトラブル止まらないマイナ保険証の前途多難…コールセンター不通、システム接続できず、カードリーダー使えず…』で詳報している。