たばこ税52億円の東京都港区は「タバコルール推進」に7億円超の予算!
■今年度から屋内喫煙所設置費等助成制度を拡充
もう一点、注目したい。維持管理費の助成額を従来の年間144万円から年間150万円に引き上げるとともに、助成期間の上限を撤廃したのだ。これまでは5年目までは144万円、6年目から10年目までは72万円だった。
制度拡充の狙いについて港区の担当者はこう説明する。
「区は、たばこを吸う人も吸わない人も快適に過ごせるまちを実現するため、より分煙効果が高い喫煙場所として、屋内喫煙場所と屋外密閉型喫煙場所の整備を積極的に推進しています。コンビニエンスストアやコインパーキングなど、設置を検討される事業者の皆さんが利用しやすいよう、助成内容を拡充し、喫煙場所数の増加と運営継続を促進し、分煙を進めます」(港区環境課)
今年4月からの助成制度の概要は設置費が「2.5平方メートル以上5平方メートル未満」200万円、「5平方メートル以上10平方メートル未満」400万円、「10平方メートル以上15平方メートル未満」600万円、「15平方メートル以上20平方メートル未満」800万円、「20平方メートル以上」1000万円。屋外密閉型の設置費は「2.5平方メートル以上5平方メートル未満」500万円、「5平方メートル以上」1000万円。そして維持管理費は年間150万円となっている。
“喫煙排除”ではなく分煙促進という前向きの取り組みにしっかりと予算を付ける港区の姿勢を他の自治体も見習ってほしいものである。 (つづく)