改正大麻取締法が施行され「正規」と「不正」使用を明確化…若者にしっかり教えたい“激変ポイント”
2023年の摘発者は過去最多の6703人、うち30歳未満は72.9%の4887人。近年ではSNSなどを通じて簡単に入手できることなどから、高校生が遊び感覚で使用するなど、大麻の若年層への蔓延が社会問題化している。そのような背景から大麻取締法が改正。12日施行される運びとなった。
「これまで大麻は『所持』や『譲渡』に対しては罰則が適用されていましたが、『使用』についての罰則規定はありませんでした。今回の法改正によって、『使用罪』が適用されることとなり、これまで『5年以下の懲役』から厳罰化された所持や譲渡とともに、『7年以下の懲役』が科せられることとなりました」(社会部記者)
これによって「若年層への抑止効果が期待できる」と厚労省・麻薬対策課の担当者は話す。
「これまで使用罪が適用されていなかったことが、大麻使用に対するハードルを下げているとの調査結果も出ています。そのため、改正された大麻取締法では大麻を麻薬及び向精神薬取締法における“麻薬”と位置づけることで麻薬及び向精神薬取締法違反での使用罪の適用が可能となりました」