100時間カレー 米田周平社長(4)「プチ贅沢感」でフードコートに出店し次々と成功
現在、「100時間カレー」が強みとしているのが、ショッピングモールなどの商業施設内への出店だ。全店舗のうちのおよそ8割にあたる約40店舗が施設内のフードコート等にあり、カレーのチェーン店の中では国内最多だ。
「一般的にフードコートでカレー店は成功しないといわれています。カレー店は会社員など1人でさっと食べに来る男性のお客さまが多いのですが、フードコートのお客さまはファミリー層がメイン。ラーメンやハンバーガーなど他の業態も並ぶ中で、家でも日常的に食べるカレーを選んでいただくのはなかなか難しいのです。そのような場で私たちが支持されているのはブランディングを徹底してきたからだと思います」
もともと100時間カレーは「家庭では食べられないカレー」を追求してきた。それは味にとどまるものではなく、例えばカレーを提供する食器にルーポットを用いて、リーズナブルながらホテルや洋食店で味わうような「プチ贅沢感」を演出。また、彩り豊かな野菜のトッピングや、エビフライや唐揚げがセットになったお子さまプレートなど、幅広い客層を捉えたメニューを提供している。
「実際に、あるフードコートで別のカレー店が撤退した後に出店したところ、そのカレー店の3倍の売り上げを出すことができました。今後もフードコートへの出店には力を入れていきます」