サンエル 辻橋英延社長(1)企業のDX化支援とIT人材の育成に取り組む
一流大学に何人合格させるかということばかりに熱心な、進学校にありがちな校風が肌に合わなかったのだ。
辻橋のような不登校でも、キッズラボには熱心に通う生徒がいる。
「彼は県内統一テストで1位を取るくらい優秀なのですが、授業中は先生の話を聞けないとか落ち着いて話せないという特性があるようなのです」
その生徒は先日、「U-16プログラミングコンテスト三重大会」で最優秀賞を受賞、全国大会への出場も決まっている。
辻橋自身も、「ちゃんと授業を受けなさい」とよく注意されていた。
「今にして思えば、多動性の傾向があったのかもしれないんですけれども、当時は発達障害の概念がありませんでした」
留年しかけたとき、気にかけてくれる先生がいた。補習を勧めたり、職員会議で進級をかけあったりしてくれた。
「自分に向き合ってくれる人がいるというのは本当にうれしいんですね」
「なぜ人と同じことができないのだろう、協調性がないのだろう」と、不安でしょうがなかった。