著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

FOOD&LIFE COMPANIES(下)スシローの業績回復を花道にトップ交代

公開日: 更新日:

 不祥事が続発したことで23年9月期の既存店売上高(国内)は前期比8%減、客数は13%減った。新型コロナ禍を乗り越え、ライバル店の業績が回復するなか、スシローの一人負け状態となった。

 水留は好調な海外の店舗を拡大させる一方、低迷する国内はデジタルディスプレーによる注文方式の導入に切り替えた。家族連れのためにクイズやゲームが楽しめる仕掛けも用意した。

 地道な努力で落ち込んでいた客足がようやく戻った。その結果、上半期(23年10月~24年3月)の客数は15%増、既存店売上高は18%増と2桁伸びた。期間限定で復活した1皿100円キャンペーンが客数増に寄与した。

 国内需要が持ち直したことで、24年9月期の連結業績(国際会計基準)は急回復する。売上収益は前期比19%増の3600億円、純利益は65%増の130億円の見込みだ。

 業績回復を花道にトップが交代した。山本新社長は、海外の出店で収益を伸ばすことが求められることになる。

 一方、水留はやり残したことがあったはずだ。年齢も若い。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  3. 3

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された

  4. 4

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  5. 5

    中森明菜が小室哲哉、ASKAと急接近! “名曲製造機”との邂逅で「第2の黄金期」到来に期待

  1. 6

    「色気やばい」山﨑賢人のタバコ姿が大反響 韓国で路上喫煙の宮根誠司との反応に“雲泥の差”

  2. 7

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  3. 8

    中野サンプラザ、TOC、北とぴあ…都内で建て替え計画が相次ぎ頓挫する理由

  4. 9

    岩井明愛・千怜姉妹が大ピンチ!米ツアーいまだポイントゼロで「リシャッフル」まで残り5試合

  5. 10

    演技とイケオジぶりで再ブレーク草彅剛と「10億円マンション売却説」中居正広氏との“絆”