石破首相「政策活動費」温存→“裏金隠し”に20億円実弾投入!党首討論で「衆院選に使う」明言の二枚舌
選挙のたび膨らむ総額
党首討論で国民民主の玉木代表に「政活費を衆院選で使わない」と明言するよう求められた際、石破首相は「選挙区で厳しい戦いをしている地域もある」との理由で突っぱねた。石破首相も幹事長経験者。激戦区に政活費を重点的に投入する事情を理解しているに違いない。
実際、自民の政活費は国政選挙のある年に総額が膨らむ傾向にある。総額は例年10億円前後で推移しているが、衆院選のあった2017年には19億円を超え、前回21年も17億2870万円に達していた。今回も恐らく20億円近い政活費が用意されているのだろう。
「これだけ『政治とカネ』の問題が表面化しているのに、まだ事実上の裏金を使い放題、裏金隠し選挙に投じるとはもってのほか。裏金に怒る国民をなめています。自民党には税金で賄う政党交付金が年間160億円強も支給されており、政活費もいわば公金です。それなのに、20億円近い公金の使い道を主権者たる国民にキチンと説明できないこと自体、民主主義のルールに反しています」(立正大名誉教授・金子勝氏=憲法)
トップが石破首相に代わっても裏金事件に自民は反省の色なし。来たる衆院選は、やはり有権者が怒りの鉄槌を下すしかない。
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自民党は解散当日まで裏金議員の扱いをめぐってゴタゴタした。9日に12人の非公認を発表。非公認の追加判断は「選挙の当落」であることを党幹部が明かしている。政治不信を招いたことへの「反省ゼロ」を露呈したようなものだ。●関連記事【もっと読む】『石破自民は反省ゼロ!「非公認」逃れた“裏金議員”34選挙区はココだ』では、一覧表付きで詳報している。