安倍派解散に幹部は居直り、介錯センセーはご満悦…泣き、責任転嫁する「5人衆」

公開日: 更新日:

 何が「それでいい」のかサッパリだが、どうやら「自分たちで責任を取ったからよし」と言いたかったらしい。「介錯できたってことですか?」と質問を重ねたところ、「と、思います」と満足げだった。

 宮澤氏といえば昨年12月、裏金問題について「(派閥から)『しゃべるな、しゃべるな』と。これですよ」と口止めを暴露。しかし、この日も「誰がかん口令を敷いたか」には触れず、スタンドプレー感がにじんでいた。

 総会後に高木氏と並んで会見した塩谷氏は、地元支援者への説明不足を問われ「私個人のことを言えばいいという立場ではありません」と居直りつつ、「例えば宮澤さんは隣の選挙区ですけど、彼のように『自分はこうだ』と言って終わる話じゃありません」と宮澤の振る舞いをチクリ。

 一方、政治資金パーティーの販売ノルマ超過分の還流がいつ始まったのか経緯などについては「誰がということも分かっていない」「会長が決めてきたのだろう」とノラリクラリだった。

 故・安倍元首相の名前を冠する派閥が解散に至ったことに、高木氏は「亡くなってからも安倍派を名乗らせていただいたことは大変ありがたい」などと声を詰まらせた。泣きたいのは、不正に裏金をこさえる国会議員が「おとがめなし」で開き直る姿を見せつけられた国民である。

 検察の本丸とみられてきた西村前経産相は単独会見で、計100万円のキックバックを受けていたことについて「把握していなかった」と釈明。還流分は都内で開催したパーティーの収入として計上していたと説明し、「秘書がそういう判断でやってきた」と責任転嫁した。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    兵庫県パワハラ知事に残った選択肢は「議会解散」のみ…多数派工作で延命図るか?味方は“情報漏洩3人組”のみ

  2. 2

    国民民主党はやっぱり与党補完勢力だった! 企業・団体献金「存続」で自民党に塩を送る罪深さ

  3. 3

    あす旧統一教会に解散命令か? N国党に急接近の不気味、タダでは転ばない悪あがき

  4. 4

    国民民主党「パワハラ問題」ウヤムヤ決着狙いミエミエ…玉木代表が被害者に言い放った“隠蔽圧力”発言

  5. 5

    兵庫県・斎藤知事パラハラ認定にも無敵の“居座り” 「公務多忙」理由に第三者委報告書にコメントしない厚顔

  1. 6

    茨城県知事の異常な県政を朝日も毎日も報じない不思議…職員13人が自殺?重大事件じゃないか!

  2. 7

    自民党の商品券配布「原資は官房機密費」は33年前からの慣習か…過去の暴露資料に“痕跡”残る

  3. 8

    斎藤元彦知事パワハラ認めてもお咎めナシ…鉄面皮“居直り作戦”にも兵庫県議会の動きが鈍いワケ

  4. 9

    玉木代表が描く国民民主パワハラ問題の“火消しスケジュール” 真相究明より参院選への影響最小化を優先

  5. 10

    米トランプ自動車25%追加関税は日米貿易協定違反では? ちゃぶ台返しで日本一人負けのトホホ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された